『ジャクソン・ポロック展』

ジャクソン・ポロック展に行ってきた。ポロックについてはこの展覧会が開催されることで何ヶ月前かに知ったくらい無知だったのだけど、行くからにはそれなりに準備してから行きたいと思いここ一ヶ月くらいの間ちょっとずつポロックについて勉強していた。た…

アメリカの二つの宗教『宇宙人ポール』

「宇宙人」ポールとあるが、実際のところイギリス人から見た「アメリカ人」についての映画だ。オタクの祭典コミコンに参加するためイギリスからはるばるやってきた二人組、グレアムとクライブは、キャンピングカーを走らせUFOスポットを巡るその道中、ポール…

映画は10年を映す鏡たりえただろうか『ゼロ年代アメリカ映画100』

一つ一つ見てもわからないが、集めてみると見えてくるものがある。 本書はゼロ年代のアメリカ映画の中から代表的なものを100本選ぶことによって、ゼロ年代のアメリカそのものを映し出そうという試みだ。 集められたそれぞれの映画評を読むのもいいけれど、そ…

DIC川村記念美術館に行ってきた

DIC川村記念美術館 昨日は天気がよかったので千葉県佐倉市にある川村記念美術館に行ってきた。 電車に揺られて1時間半。さらに送迎バスで進むこと20分。バスの中で他の乗客たちに連帯感を(勝手に)抱きながら、コンビニで買ったおにぎりを頬張ったり、竹林…

『デラシネマ(1)〜(4)』

連載1回目のときに読んで、なんか面白そうなのが始まったなと思ったのだけど、それきり忘れてしまっていた。 町山智浩さんが最新刊の帯を書いてるってのをブログで告知していたのを見て、ああそう言えばあったなあと思いだして買おうとしたが、なぜか最新刊…

愚か者がヒーローの夢をみる『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』

Mr.ビーンのローワン・アトキンソン主演のスパイ・コメディ。タイトルからして007のパロディだが、単なるパロディやギャグに終始することなく、スパイ映画としてもきちんと成立しているところが魅力。 パロディだからといってふざけているわけではなく、…

『ふうらい姉妹(1)(2)』

美人でありながらあまりにも残念な思考回路をもつ姉と、これまた残念な小学生の妹とのやり取りを描いた四コマギャグマンガ。 1巻では主に妹とのやり取りに終始していたが、2巻ではその世界を広げて周囲の人たち相手に姉妹がボケをかます。 破壊力のあるボケ…

父親はどこに行った?『アニマル・キングダム』

有楽町にて。タランティーノが2010年のベスト3に選んだという宣伝文句につられて観てきた。オーストラリア産のクライムドラマということで、普段よく観るアメリカ映画と違って血でドロドロしていない乾いた画面が印象的だった。 主人公の青年はジョシュアは…

『中・高生のための現代美術入門 ●▲■の美しさって何?』

現代美術入門とあるけれど、副題に「●▲■の美しさって何?」とあるように抽象画について扱っている。なのでデュシャンとかウォーホルは出てきません。 抽象画とはなにかというとまた話がややこしくなってくるのだけど、簡単にいえば自然とか人物とかりんごとか…