『デラシネマ(1)〜(4)』

連載1回目のときに読んで、なんか面白そうなのが始まったなと思ったのだけど、それきり忘れてしまっていた。

町山智浩さんが最新刊の帯を書いてるってのをブログで告知していたのを見て、ああそう言えばあったなあと思いだして買おうとしたが、なぜか最新刊が売ってない。Amazonでは品切れ。探せども探せどもどこにも売ってない。結局職場の近くの小さな本屋に売ってたのを見つけてようやく読むことができた。

昭和28年。黄金時代の日本映画界で底辺からてっぺんを目指す2人の男がいた。日映撮影所に所属する大部屋俳優の宮藤武晴と助監督の風間俊一郎。撮影所の伝統と慣習に阻まれながらも、2人は「作り物」ではない「リアル」な映画づくりを目指す!

「リアルな映画」という理念を掲げ映画界の旧態依然とした体制に立ち向かう主人公たち。まだ下っ端である2人がどんどん頭角を見せてくる展開は王道であるがやはり楽しい。

今ちょうど政界でも大阪市長が改革を断行して物議を醸しているが、何かをするたびにメディアのバッシングを受けており必ずしも歓迎されているわけではない。古いものを壊そうとする若者はいつの時代も大人たちに疎まれるものだ。 

デラシネマ(1) (モーニング KC) デラシネマ(2) (モーニングKC) デラシネマ(3) (モーニングKC) デラシネマ(4) (モーニング KC)